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硫黄泉様 アイドルマスターシンデレラガールズ 高垣楓

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代行のご依頼により、硫黄泉様のガレージキット、アイドルマスターシンデレラガールズより高垣楓の製作/塗装をしました。

今回、製作代行依頼を頂いて、本キットを製作させていただいたわけですが、代行製作としては珍しいことをやらせていただいています。
というのは、最初、普通にキットの依頼を頂き、台座をどうしよう?となったときに、こちらからアイデアを提案させて頂く事になりました。で、このキットのモチーフになっているモバマスの元絵(以下)とにらめっこをしてたわけですが…。
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「この元絵のシチュエーションを再現したらいいんでね?」
ということになりました。
まぁ、そのときは軽い気持ちで提案したわけですが、元キットは楓さんと、楓さんが座っているBOXしかないわけですよ。
で、背後の壁板を自作しなきゃなりませんね、ってことで元絵をみつつプラ板工作にいそしんだまではよかったんですがね、気がついたわけですよ、ライティングのシチュエーションに。

これ、おそらくバレンタインデーイベントのステージのセッティング中に、舞台袖でP(つまり俺。…もとい御依頼主様)と楓さんがキャッキャウフフの場面ですよね。すばらしいですよね。…いや、そのこと自体は製作には関係ありませんね…製作上重要なのは、舞台袖の薄暗いところにいて、舞台のライティングの光が逆行気味に射しているってことなんですね。
で、この感じを再現するために写真の右側から光を入れて、左側に影が出来るように撮影してみたのが扉の写真です。
自分、もともと写真が上手くないのですが、決してずぼらなライティングをした写真ではないので念のため。

一応、右からのライトを入れた写真と入れない普通の写真を両方撮ったので見比べていただければ。
これがライトをいれたもので、
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これが入れなかったもの。
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で、写真はこれでいいんですけど(当然もっと綺麗に取れるようにカメラのうでを磨けという声もあるでしょうが、それは別問題)、問題は、『光の射し方を再現するために、展示するときは右側からライトを入れて飾ってくださいネ!』とご依頼主様にいえるかと。そんなわけあるかと。
じゃあ、ということで今回も光源塗装(ヴィラルやあおいでやってるやつ)をしてます。もちろんご依頼主様と相談の上で。

え?ライティングなしの写真普通なんだけど?と思われた方も多いかもしれませんが、では、アングルをかえた以下の写真の髪の色はどうでしょうかと。
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だいぶちがいますよね?
もともと楓さんの髪の色ってとても複雑で、彩度低い緑に見えるときもあれば彩度低い黄色にみえるときもあります(というかイラストによってだいぶまちまちな感じがします)。
今回は明るいほうを黄色寄りにして、影側を緑よりにしています。
羽織っているカーディガンも明暗ついているのがわかるのではないかなと思います。
この足元の写真にしてもサンダルの左右の色は、ライティングではなく彩色で変えていますよ。
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肌の色も当然若干の陰影を持たせているのですが、写真では拾い辛いですね。

あと、個人的にうまくいったなっと自画自賛しているのは床の表現で、木目をいれつつ影も演出しています。
楓さんをとるとこんな感じになってます。
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今回の楓さんがヴィラルやあおいと違うのは、光が直接キャラクターに向かって照らされていない点。
あおいの場合は列車のライトを直接背後に受けているというシュチュエーションなので、陰影に極端に違いをつければそれらしく見えるのですが、今回の場合は暗いところに光が漏れは入っている場面なので、あまりパッキリ陰影をつけるとおかしなことになるんですね。なので、一見自然に見えるけどよくよく観察すると明るいところと暗いところがちゃんと考慮されている具合にバランスを調整するのが結構苦労しました。
労力は正直ヴィラル/あおいと比べて2倍大変だったかもしれません。
そのわりにはぱっとみ(下田)にはスルーされてしまうという…。
実際、先日なんばで開催されたGWCで塗装実演をさせていただいた折、ご依頼主様のご好意で完成品見本としてこの作品を展示したのですが、撮影したり観賞されている何人かの方と直接お話させて頂け、その際この辺りの塗装法について説明したところ、『なるほど!』と納得いただけるのですが、説明をする前から気付かれていた人は少数でした。
まぁ、それだけ自然にエフェクトを入れることが出来ていたということでもあるだろうし、ご依頼主様には理解したうえで喜んでいただけているので、努力は十分報われています。

結構冒険的な塗り方で、手間もかかりましたが、折角一品物をそれなりの代行料を頂いて製作させていただいているわけですから、量産品では出来ないことをなにかしら入れていきたいし、過去作も作品ごとにどこかでそれは行っています(もちろんご依頼主様がオーソドックスな仕上げを求められるならそのように対応しますけどね)。

ちょっと長々書いてしまいましたが、最後にキットの感想を。
造形に関しては…

ふともも最高。

これに尽きますね(笑)

パーツの合いはとても良好で、微細気泡はそれなりにありましたが、手流しとしてはいいほうの部類ではないかと。
スカートの柄やセーターのデザイン等、立体化とキット製作を考慮したときには多少ハードルが高いと思われる元絵のデザインですが、原型の元絵再現度も高く、キット製作のしやすさを考慮されたパーツ分割やデカール/各種マテリアルの採用がされていて、とても行き届いたキットでした。
GWCで原型師様にもみて頂け、とても光栄でした。
このような素晴らしいキットを製作する機会を与えて頂き、ご依頼主様に感謝です!

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